どこまでも歩いていく

歩きながら考える。主に山登りとか。

擬似 TOKYO XTREME WALK 100 〜湘南漫遊編〜

前回の内容はこちら擬似 TOKYO XTREME WALK 100 〜開幕編〜

スタートから2時間が経過しました。いつもの山行であれば1〜2時間体を動かすとウォーミングアップ完了とばかりに体が動くようになりますが、今回はそうではなく、ここまでの2時間分がそのまま疲労として蓄積されているだけのように感じました。調子がイマイチのサインですね。というでその30分後、コインランドリーの外のベンチをお借りして本日最初の休憩を取ることにしました。気温はそこまで高くありませんが歩き続けていると暑さを感じるので半袖です。ここはアイスコーヒーでも飲んで喉を潤します。同時にカフェインも摂取することが出来るので心も体もリフレッシュという我ながら素晴らしい作戦。ベンチの隣の自動販売機で購入し、取り出し口に手を突っ込んだ瞬間、指先からぞくぞくと伝わる違和感。予想外の感覚に僕の脳は瞬時に理解が出来ませんでした。想像以上のやさしい感覚とあたたかさ。ホットコーヒー。ホットとコールドを識別出来ないほどもう疲れています。やさしさとあたたかさは人生において誰もが渇望しているものですが、今だけは違うんだよなあ。仕方がないので、持参したナッツ&ドライフルーツと一緒に流し込みます。

本日は、予想より天気が良く暑過ぎずちょうど良い気候です。こんなバカな企画にお天道様が応援してくれているのでしょうか。頑張らないといけません。

休憩後、新不動橋というところを超えた先で気になる場所を発見。

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突如現れたしげるの家。国道1号線の進行方向に対して右側がしげるの家で庭園もあるようです。左側は大磯城山公園となっています。雰囲気が良さそうだったので是非とも寄りたい気持ちはありましたが、先を急ぐ身の為通過します。少し前には大磯ロングビーチもありました。ゆっくり観光したいものです。ただ、大磯に入ってからは歩道に松の木が茂り、それまでとは少し違った趣で気分転換になりました。その後、大磯駅付近では新島襄終焉の地碑なるものがございました。彼の存在は、我が地元群馬の上毛かるたの「へ」で「平和のつかい新島襄」と小学生の頃から存じ上げておりました。何をした人なのか、なぜ群馬のかるたに出てくるのかは僕の説明では齟齬が生じてしまう可能性がある為、是非WikipediaGoogle先生にでも聞いてみて下さい(ただ知らないだけ)。大磯は偉人と縁が深いようです。海も近いし気持ちがいいからかな(そんなわけない)。

スタートからおおよそ3時間経過した付近では頭上の看板に江ノ島の文字が見えました。

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さて、大磯駅付近を通過後は国道1号線とは別れて海沿いの134号線を進むことになります。少し道を間違えましたが、無事134号線に合流。平塚市に入ります。
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それから20分くらい東進したところで、高浜台歩道橋から海岸へ出ます。ここから江ノ島までは川を越える為一部国道に戻る部分もありますが、基本的に海岸沿いを歩くことになります。海岸沿い歩きが出来ることは、今回の挑戦における数少ない楽しみのひとつです。あと面白そうなところは横浜のみなとみらいです。

ということで開始から約4時間経過、湘南の海沿いを歩いて行きましょう。f:id:takayuuuuu:20230408213009j:image

夕方の雰囲気が出てきて良い感じですね。写真の右側が歩道になっています。歩道にも結構砂がすごいです。f:id:takayuuuuu:20230408212955j:image

遠くからは海沿いで凧揚げをしているのかと思いましたが、ウインドカイトと呼ばれるものだそうです。パラグライダーとウェークボードを組み合わせたようなものでしょうか。強風の為絶好のウインドカイト日和です。強風過ぎてやや心配になるくらいです。海岸の上空では恐らくパトロールをやっているであろうヘリが終始飛んでいました。ウインドカイトでは波が来たら勢いをつけて飛びます飛びます。数秒でしたが本当にふわっと空を飛んでいる姿に感動しました。

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その先では、学生たちがビーチバレーを楽しんでおりました。いや、青春だ。ここがスタートからちょうど4時間経過した場所になります。
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ビーチバレー場から少し先の平塚海岸展望休憩所からはうっすらと伊豆大島と思われる島影が見えました。そして、16:49第一チェックポイント地点である平塚しおかぜ広場に到着。ようやくひとつ目のチェックポイントです。特に何もありません。ここで5分程度休憩をして再開。
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一旦134号沿いに出て、トラスコ湘南大橋(1986年生まれ、1年先輩)という長い橋を渡って茅ヶ崎市に突入。
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トラスコ先輩を渡った先で、またすぐに海岸沿いに戻ります。おお、遠くにはついに江ノ島が見えるようになりました。少し感動。いやあ、しかし、疲れたぞ。全然横浜まで辿り着きません。
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サザンビーチに差し掛かりました。振り返るとうっすらですが、富士山が。
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サザンビーチということで、ここはサザンを聴きながら歩くっきゃない。海沿いは気持ちが良いです。普段山ばっかり行っていますが、海もいいものですね。山はなるべく若いうちにやって、歳とったら海を楽しむという憧れを密かに持っています。そこから更に進んで行くと、ありました。有名なこれ。初めて生で見たので感動しました。

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おお、ちょうどCの間に人が通っていますね。海岸沿いでは、家族や友達、恋人などみなさんそれぞれに楽しんでいてとても良かったです。今回の行程全体を振り返っても一番思い出に残る場所でした。

ということで、18:23サザンの名曲とともに30km到達。
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もう少しで全体の3分の1に到達します。海岸沿いではリフレッシュが出来た一方で、脚は確実に疲労が積み重なっています。ちょこちょこと小休憩を取るようになってきました。日も暮れ始め、ここからは長い長い夜のパートがやって来ます。

つづく