どこまでも歩いていく

歩きながら考える。主に山登りとか。

四阿山日記 前半

四阿山に登って来ました。吾妻山とも言うそうです。

 

初日(10/26)  自宅〜大前駅〜バラギ高原キャンプ場

今回も駅からキャンプ場まで歩いていくというナイスな発想を思いついてしまったので、テン泊装備でいそいそとキャンプ場へ向かっていく。あまり広くない片側一車線の道に思っていた以上の交通量。なんでこいつこんなところ歩いているんだよ、というドライバーさん達からの視線をひしひしと感じますが、そこはもう慣れていますので涼しい顔をしながら歩いていきます。本当は荷物が重いのと登り坂の為、誰か乗せてくれと思っています。

途中のつまごいパノラマラインからは雪化粧を纏った浅間山とザ・嬬恋キャベツ畑の絶景を見ることが出来ました。浅間山めっちゃかっこいいぜ。そして地形的に丘のようになっているところにキャベツ畑や民家があり、若干北海道のように感じました。鈍足の僕を気持ちよさそうに追い越していくツーリング中のバイカーは5秒くらいで視界から消えていくことには自分を見失いそうになりましたが、2時間ちょっとでなんとかキャンプ場に到着。朝起きた瞬間に気がついたけど、若干体調がすぐれないね。荷物背負ってここまで歩いて来たのもあり、やや頭痛も出てきました。

テントを張って少し休みバラギ湖を一周歩いた後、近くの嬬恋バラギ温泉湖畔の湯に行くことにしました。温泉に入って体調を回復させるのと次の日の四阿山登山への英気を養おうという魂胆です。が、入口のドアを見て愕然。本日休館日。1カ月のうち2日しかない休館日。まあなんとなく人気がないので気づいてはいましたが、確定ボタンを押されるまでは否定していたかっただけです。入口のドアには営業時間のカレンダーが貼ってあり、翌日は営業しているとのことで一安心。明日は山登りを予定していたのでもちろん今日よりは明日営業していただいた方が良いです。

残念ながら温泉に入れなかったのでキャンプ場の周辺マップに記載があった滝を見に行くことにしました。時刻は午後3時を過ぎ若干夕方感が出ており、周辺マップにも片道1時間のハイキングと記載がありましたがまあ大丈夫でしょう。完全に温泉に行く気まんまんだった為、リュックの中にはタオルや入浴道具だけで飲食物はいっさいありません。水は喉が渇いたら川の水を飲めばOK。ヘッドライトだけはしっかり持っていたので最悪暗くなっても問題ございません。所々丁寧に看板を掲げていただいておりますが、熊さんに出会わないことだけを願い森の中を進みます。その後、25分くらい歩いたところで石樋の滝に到着。小規模の滝で上部は石畳のようになっていました。夏だったらその上歩いたりして気持ちがいいかな。サクッと見まわって帰路につきます。

テントに戻り暗くなったので宴(夕飯)の時間ですが、体調がイマイチだったので食欲があまり湧きませんでした。厚揚げを焼いて醤油をつけたものとハムとパンの簡易サンドイッチを少し齧り早々に寝袋に入りました。

夜はめちゃくちゃ寒かった。ウェアは上下共に寒さに適応できるものを身につけていましたが寝袋がなにせ薄かったので何度も寒さで目が覚めました。途中でビバーク時にお馴染みのザックに足を突っ込む技を繰り出したところやや寒さは軽減されました。後で確認したところ、嬬恋村の当時の天気予報上の数字は-3℃でした。嬬恋村のどこで測っているのかはわかりませんが、キャンプ場の標高は1400mなのでそれよりは2〜3℃低いと思われます。つまりその夜の気温は-5〜-6℃。なかなかやるじゃん嬬恋。天気が良かったので放射冷却の影響もあったでしょう。その分星もよく見えました。霜でテントはバリバリに凍っていました。

 

久しぶりに寒空の下テン泊を行いましたが思ったことはひとつ、

お前よくアラスカで-30℃の中キャンプしたな、と。